日記。

日々の徒然を書き留めてます。

家を燃やして旅に出た

3/11(土)
彼女とは池袋で待ち合わせることに。卒業を間近に控えた彼女はネイルと髪の毛を整えるためにそこにいた。ルノワールで待機する僕。やることも特にないのでIKIGAIを読んだ。たった一週間だが、英語(とヒンドゥー語)に囲まれた環境にいたため、ニュアンスと当てずっぽうレベルだがなんとか英文を理解できるまでになっていた。1週間でこのレベルなのだから、語学学校に通ったらまあまあな成果が得られるのではないか、と思った。
待ち合わせ場所で合流し、ガストで昼食。最後に会ってから日は経ってないはずなのにとても久しぶりに感じた。”帰る”っていう言葉に疑問を感じる。結局は座標の移動でしかないのに、なぜ”行く”と”帰る”があるのだろうか。僕が思うに、人間は安心できる環境を無理やり仮定する必要があるため頭の中で内と外を区切っている。本能レベルの話になるが、生き物には安心して生きることのできる空間、言い換えるとエネルギーを節約できる空間が必要なのだろう。人間には生まれ育った場所というのがあって、そこでは食事が比較的簡単に採れる、外敵が少なくて睡眠を取れる、自分を守ってくれる味方がいる、などといった利点がある(僕がインドで1番恐れていたことは、救急車がすぐに来れないことだった。)居場所とはすなわち充電スポットみたいなもの。帰る場所というのがあるから安心して外に出れるのだろう。そう思うと、ハガレンで主人公たちが実の家を燃やして旅に出たことに並々ならぬ覚悟が感じられる。
注文したメニューがくる間、アーグラで買ったネックレスを渡した。『いいか青年!この石はダイヤモンドの次に硬いんだぜ!』と言って急にショーケースでギュリギュリ擦りだしたオジさんを思い出した。彼女はその場で身につけてポーズを取ってくれた。気に入ってくれるといいが、売ったらいくらになるのかも気になるところ。パシャリんこ。gaku-diary.hatenablog.com