日記。

日々の徒然を書き留めてます。

セレンディピティ

12/29(木)
昨日は特に何もなかった。同僚のイケメン韓国人とイチャイチャしたくらいだ。今日はMちゃんと築地で朝ごはんを食べることになっている。3日前に会ったばかりだが、会いすぎて困ることは何1つ無い。もちろん僕は築地も好きだ。家族とも恋人とも行ったことがあるし、朝日に照らされた裸の飲食街は歩いてるだけでワクワクする。行きの満員電車だけが玉にキズだったが、今回は仕事帰りにそのまま行けるのでマイナス要素は一切ない。電車で向かうこともできたが歩いて行ける距離だったのでそうした。待ち合わせ時間を調整し、人気のないビル街をゆっくり歩いた。年末の冷たい空気を胸いっぱいに吸い込む。うん、本当に気持ちがいい。W杯に見向きもしない僕だが、年の瀬に訪れるお祭りウェーブには逆らえないところがある。嫌でもフワフワした気分になってしまうからまだまだ洒脱できていない。いや、別に頑張ることでもないんだけどさ・・・。f:id:gaku-diary:20230102004151j:image予定時間よりも大分早く着いてしまったが市場は想像以上に混んでいた。平日ではあるが既に仕事納めした人が多数なのだろう、表情が物語っていた。LINEを開くとMちゃんからは遅れるとの連絡。現在地から一番近いDOUTORに入り読み残していた本を開いた。こういう時間の潰し方ができる自分が好きでたまらない。
築地本願寺前でMちゃんと合流。最近は彼女と会うのが楽になってきた。というのも、前回会った時は急だったのでヒゲも剃ってない、コンタクトレンズも着けてない完全にOFF状態だったのだが、これが自分の中で功を奏した。さすがの僕でも女の子の前ではちゃんと見栄え良くありたい気持ちが僅かばかりあるから、服装は変えないにしても首から上はちゃんとしようとしていたので少々の気持ちの負荷があった。これをしなくて良いとなるとかなり楽。完全OFFの振る舞いは付き合った人にしかしてこなかったから感慨深い。ついに彼女も日常に入り込んできたなあ、という気持ちだ。
一番楽しみにしていた卵焼きは既に売り切れていた。「年内の販売は終了いたしました」との看板。こればかりは仕方ない。それだけ美味い卵焼きだったということ。次に行くのが楽しみになるだけだ。
事前リサーチも虚しく、どこも満席or時間外。仕方ないので適当な場所を選び着席。この超レッドオーシャン海鮮飲食街でハズレの店なんてあるか?サーモン親子丼とビールを注文ししばし待機。これだけで一回分の飲み代になるが、充分満足できるクオリティだった。さすが。最後に食べた生魚がコンビニ寿司というのもあるが、本場の生鮮魚の味・食感に感動した。年を重ねるに比例して食への感心が向上していく。晩年は飯にしか興味が無くなるんじゃないかと少し不安になった。f:id:gaku-diary:20230102004210j:image
他にも色々周りたかったが混雑具合と満腹具合を考慮し新橋駅方面へ散歩する。この時点で朝9時半。銀座あたりでも人がちらほらとしかいない。日常では人がゴッタ返すような都心でも時間帯を選べばこんなものだ。急に人がいなくなったような空間では少しの恐怖と冒険心が掻き立てられる。普段注目しないような枯れ木にも目がいった。f:id:gaku-diary:20230101212340j:image
彼女が今年までしか使えないスタバ券を持っていたので、近辺にあるスタバをいくつか訪問したがどこもお目当ての新作は売り切れていた。仕方がないので地下1Fにある喫茶店に行くがこれがまた大正解。喫煙可能店だし、店の雰囲気もムンムンしている。眠気は頂点に達しているが、この時点でデートの大成功を確信した。
セレンディピティという概念がある。「偶然の幸福」と訳されるもので、自然科学の分野ではサクセスストーリーのエピソードとして語られることが多い。まさに今日見つけた喫茶店セレンディピティの賜物であるが、これも無目的にフラフラ散歩したおかげだ。大学を中退した僕が言うのも変だが、大学生の良いところは有用性から開放される期間が多少なりともあるところだと思う。一部の戦士みたいな学生を除いて、多くは突如手に入れた膨大な時間を持て余す。このときに見つけた何かで人生が豊かになるかもしれないし、大幅な進路変更を余儀なくされることもあるだろう。いずれにせよ、レールから少し外れて周辺を散策するのはおおいに”アリ”だ。f:id:gaku-diary:20230101212329j:image

セレンディピティ - Wikipedia