日記。

日々の徒然を書き留めてます。

インド旅行3-4

3/4(土)11:00〜
そんなこんなでようやくタージマハルに到着。ただ、リキシャから降りてすぐ目の前にあるかというとそんなことはなく、歩いて15分くらいしてようやくお目にかかれる場所に位置している。敷地内に入りしばらく歩いていると(言い方は悪いが)薄汚れた老婆が声をかけてきた。そういえばインドに来てからたくさんの人に話しかけられたけど女性は初めてだ。多分ろくなことではないんだろうなあと思いながら立ち止まったが、本当になんて言っているのか分からなかった。ヒンディー語かな?老婆の手には白いギャザーキャップ(調理場にいる人が髪の毛が落ちないように頭にかぶるやつ)のようなものが握られている。あ、タージマハルの中は土足厳禁だったから靴を覆うものが必要なんだっけ。なんて言っているのか分からなかったが、コレを買わないと入れないよ、的な感じだったかな。お値段は50ルピー。絶対もっと安いだろって思ったが、いちいち目くじら立てても仕方ない。100ルピー札で払ったら、クッチャクチャで若干湿った10ルピー札が5枚返ってきた。何で普通に買い物しただけで罪悪感を味わわなきゃいけないんだよ・・・。ちなみにタージマハルの入り口付近まで行くとフットカバー無料!的な看板があった。
チケットを購入し、セキュリティチェックに並ぶ。男女で列が分かれているのはボディチェックで体をベタベタ触られるからかな。ハンドバッグの中を調べられ、スリランカの空港で買ったドライバナナと出国前に叔母さんからもらった塩キャラメルを没収された。食べ物は持ち込みだめっぽい。塩キャラメルが珍しいのか、近くにいた警官たちが集まっていたの可愛かった。
さらに歩き、赤茶色の建物をくぐる。遠く向こうの、地面から立ち上る陽炎のさらに奥。白く壮麗な建築物を発見した。タージマハルだ。f:id:gaku-diary:20230313021825j:imagef:id:gaku-diary:20230313022040j:image
おおお。普通に感動。正直、タージマハルにこれといった思い入れはない。しかし、小学校の教科書から出てきている世界遺産なだけあって、"大人になって初めて会うことのできた幼馴染"感があった。スーパーで迷子になってギャン泣きしてたあの頃とは違う。今は1人でインド旅行できるくらい成長したぞ!僕はそのとき、たしかな達成感を感じていた。
タージマハルとは、1650年代に当時の王様が亡くなった妃のために建てた墓廟である。主に白い大理石でできており、イスラム建築に代表されるような幾何学模様や緻密な装飾、徹底したシンメトリーが特徴的で、世界遺産に登録されている。当然建築費はバカにならなかったわけで、1ルピーで小麦80kgが買えた時代に数百万ルピー費やしたと言われている。分かるか?小麦が数十万トンだ。パンいくつ食えるんだよ。ちなみにその王様はそれで財政を圧迫し、実の息子から幽閉されたらしい。当時の民からしたらたまったもんじゃないだろう。しかし時を経て今。妃を溺愛する王様の”無駄遣い”は、世界中から観光客を集めるほどの世界遺産になり、国にとって重要な収入源の1つになった。そしてその恩恵は子孫である地元民に十分還元されているのではないだろうか。果たして王様のやったことはムダだったのか?例え今の行いが有用性に欠けていたとしても、時間が経ってそれが役に立ったと気づくこともある。だから役に立つか立たないかで、今の行いを判断しないほうが良いと思いました。f:id:gaku-diary:20230313021908j:image
近くまでいくと、建物の模様がペイントされたものではなく、全て色の違う石でできていることが分かる。さすが、建設期間22年はダテじゃない(ちなみに東京スカイツリーは約4年)。建物の裏側に回ると川が流れていた。あくまで伝説だが、その王様は自分の墓廟もこの川の対岸に建てることを構想していたという。その名もブラックタージマハル。幻想の墓廟を頭の中に思い浮かべながら、僕はかすむ川の向こうを眺めていた。『写真撮ってもいいですか?』急に声をかけられてびっくりした。男1の女2の若者グループだった。カメラマンになれってことだと思い、「ああ、いいですよ」とスマホを受け取ろうとしたら違うと言われた。なんと女の片方が僕と写真を撮りたいのだと言う。まじか。朝急いで出たから寝癖パンパンなのに。連絡先を交換するわけでもなくパシャリ。続いてもう1人の子とも。日本では決して味わえないイベントだ。こんなこともあるもんだなあ。そしてまた周囲を散策してると今度は男に声をかけられた。身長は170cmないくらいで、きれいに整えられたヒゲが印象的なシティボーイ。少し遠くから連れ♂が眺めている。『どこから来たの?』「日本だよ」『・・・インドは初めて?』「うん、初めて」『・・・』ん?なんかこの男、様子がおかしいな。会話のテンポが噛み合わないし、何か言いたいことがあるようにニヤニヤしながら体をくねらせている。次の瞬間、ボソッと小声で『Please your ass?』と言ってきた。ええ!?僕の聞き間違いじゃなければ『お前のケツ貸せ』という意味になってしまう。「どういう意味ですか?」と聞くと、ニヤニヤしながら連れの男と陽炎の中へ消えていった。なんだったんだ今のは・・・。その後はタージマハルの中に入ったり、日陰でボーッとして時間を潰していたが、その間にも女性から写真を求められ、帳尻を合わせるかのように男からも写真とassを求められた。インドで謎にモテ経験を味わったが、んな帳尻合わせ、いるかーーッ!!😂👆💦f:id:gaku-diary:20230313021942j:image