ほんの数分前に強盗が入ったらしい。

5/8(月)
夕方。彼女と新橋駅で待ち合わせをし、そのまま歩いて銀座へ向かう。父の誕生日プレゼントをここで買おうと思ってのことだ。この時点では何を買うかは決まっていない。ベタにネクタイでも送ろうかと考えていたが、仕事の際に父がネクタイをしているかなんてよく知らない。そういえば父に誕プレを買うこと自体、初めてな気がする。母には毎年ハーゲンダッツなどを贈っているので、その時の反応や日頃の会話から何が欲しいかある程度想像はつく。しかし、父に関しては全く未知だった。これほど関わりが薄かったことに申し訳なさを感じた。
歩いている途中、妙に周りに警官が多いことに気づいた。何だろう？と思った瞬間、目の前の道に立ち入り禁止ロープが貼られた。『ここから先は立ち入りできません！』とのこと。仕方がないので道路を渡り反対側から眺めてみると、時計店の中が荒らされているのが見えた。後から知ったのだが、ほんの数分前に強盗が入ったらしい。もし集合時間がもう少し早かったら鉢合わせていたかもしれない。こええ。
銀座シックスに入る。彼女も友人への誕プレを買う予定があったそう。それが済んだ後は店内をぐるぐる。一体何を贈れば喜んでくれるのだろうか。ていうか、人が喜ぶ起因は複雑に絡み合っているはずだ。嫌いな人から貰うブランド品vs好きな人から貰う手紙。腹いっぱいの時に貰うコーラvsサウナ後の水。”贈り物をする”というアクションを起こしてその人を喜ばせたいのなら、その人の性格、関係性、状況など、全てを加味して最大値を狙う必要がある。決してあげる側の自己満足に終わってはいけない。
熟考の末、僕はビールのタンブラーを選んだ。少々値が張ったが、これも必要経費だ。やれることはやっておこう。