日記。

日々の徒然を書き留めてます。

インド旅行7-5

3/8(水)20:00〜
説明しようっっっ!バングラッシーとはっっ!大麻ラッシーのことであるっっっ!!
事前にインドのことについて色々調べていたので、バングラッシーの存在は知っていた。普段から売られているらしいが、ホーリー祭中は特に飲まれるのだとか。恐ろしいのはその効果。とある人のブログによると、飲んだ直後はなんともないのだが、1時間後あたりからゆっくりと体調に変化が現れ、最終的には宇宙に行けるという(?)。ちなみに大麻の含有量によって下からライト、ミディアム、ストロング、さらにその上にマハラジャに分けられている。
そのバングラッシーを飲むことに乗り気だったのは僕と弟くんだけで、活動家の人は途中で帰ってしまった。正確に言うと道が混雑していて結果的にはぐれただけなのだが。お姉さんのほうは「うへえ」とか言って飲む気は無いらしい。彼女にとってもインドは初めてらしいのだが、僕と違い浮かれずにリスク管理する姿勢が見られた。これが海外馴れというものなのかもしれない・・・。
ラッシー屋さん着。そこは大通りに面した明るいお店で、朝6時くらいの山手線くらい混んでいた。よく見ると店員の後ろにあるボウルには緑色のナニカが入っている。日本で厳しく取り締まられている植物なだけあって僕はソワソワしてしまったが、周りのインド人は至って普通。ここでは見向きもされない日常であり、宗教的慣習でもある。弟くんのほうは何度かインドに行って飲んだことがあるらしいので注文などは代わりにしてもらった。ちなみに2人ともミディアムだ。「はいこれ」と薄緑の液体が入ったコップを手渡される。うおおおおおこれがバングラッシー・・・!f:id:gaku-diary:20230414031330j:image
匂いはそこまで強くなかったがうっすらと草の気配を感じる。なみなみに注がれたもんだから渡される途中で少しこぼれてしまった。それでは。
「「いただきまーす!」」
ドロっとした舌触り。続いて口の中がぱさつく感覚がした。風味は・・・青汁?少なくとも美味しいもんではないな。まあ味求めて買う人いないだろうけど。あまり美味しくないものは短期決戦に持ち込むと決めているのでゴクゴクと早々に飲み干してしまった。しかし隣を見ると弟くんがゆっくりチビチビ飲んでいるではないか。げっ、飲み終わってからがチキンレースなのに!なんならその隣でお姉さんが興味深く覗いたり匂いを嗅いだりしている。早くしてくれ〜。
幸いにも同じゲストハウスなので、マップを都度確認せずとも帰宅できた。インスタを交換し各々の部屋へ。僕は歯を磨き寝る準備を万全に整えた。時計を見ると1時間は経っていた。さあ、いつ来ても大丈夫だ。
音楽を聞きながら指を組んで仰向けになった。僕はこれを棺桶ポーズと呼んでいる。実はこの時点でだいぶ酔っ払っている感覚になっていた。しかしこの前の心地良い酔い方ではなく、どちらかと言うと二日酔いに近い。だんだん心臓の鼓動が大きくなってくる。実際に大きくなっているのか、はたまた感覚が鋭敏になってきてそう感じているだけか。鼓動は大きくなる一方で、ついに体全体がひとつの心臓になったかのように全身で波打っていた。尾骨を起点にして、同心円状に波が体中の表皮をなぞる。背中、脇腹、肩。ゴールは手の指先だ。大丈夫かなあ、これ。元に戻れるか不安になってきたところで、プツンと意識が途切れた。