日記。

日々の徒然を書き留めてます。

「もうこんなん、誰に相談すればいいんだよ〜!」

12/14(水)
昼ごはん。寝るのを我慢して母と祖母の3人で食べた。睡魔は限界を超えていたが、同時に空腹も極地に達していたので踏ん張って同行。いつもの町中華で3人前くらい食べた。祖父が亡くなってからの変化の中に、僕が定食屋で2〜3人前頼んでも何も言われなくなったこともある。しめて2500円分、これで24時間は何も食べなくても保つ。満足して腹を擦った。f:id:gaku-diary:20221215070539j:image実は、ここに来たのに空腹以外にもう1つ理由があった。母が僕に話したいことがあると言うのだ。普段こんなことはないので、ご飯を食べ終わったあと祖母に気づかれないようこっそり聞いてみた。

「昨日遺書を見た。遺産相続について書かれてあった。」
遂に来たか。
晩年離婚した祖父の遺産は、法定通りに相続手続きを行うとなるとお母さん姉妹へと2分割される(実際にはきれいに2分割とはいかないが)。ただ、遺産相続についての遺言があったら話は別だ。この場合は故人の意思が尊重されることとなる。
場所を移動し2人になったところで、その内訳について尋ねる。詳しい内容は避けるが、想像を絶するものだった。いや、想像の範囲内ではあったかもしれないが、本気にしていた人はいなかっただろう・・・というのが、率直な感想だ。
一体どれだけの人が、死後の自分の評価を気にするだろうか。全員から好かれるのは無理だが、いい人と思われるのはそう難しくないと思う。しかし祖父は違ったようだ。生前は僕に対して「協調性を持て」と口酸っぱく言っていた割に、その遺産分配には協調性の欠片も感じられなかった。ワガママの限りを尽くすというか、その死後において強烈な意思を残していった。もはや祖父が一瞬現世に戻ってきたように感じたが、生前の優しい姿ではない。もっと幼く、エネルギッシュで、鬼のような様相をしていた。
自分が死んだ後も意思を通し、なお遺族に影響を与える。小さく、遺言書の中に「仲良くやること」との願いがあった。
「もうこんなん、誰に相談すればいいんだよ〜!」
母は頭を抱えた。