日記。

日々の徒然を書き留めてます。

バリ島旅行②

10/16(月)〜17(火)
無事にパスポートを返してもらったあと、彼はそのまま搭乗ゲートまで連れて行ってくれた。何事もなかったとは言え、パスポートの行方には過剰に敏感になるべきだった。気を引き締めなきゃ。ここは日本じゃないから、何かアクシデントが起こったらそれに対処する労力は日本の100倍は要るだろう。と、まあこんな感じで少しピリピリしてしまい彼女との空気が悪くなってしまった。うん。争いが起こる状況ってのはいつだって余裕のない時だな。
〜2日目〜
飛行機の中で仲直りし、気づけば日付も変わってバリ島到着。先程のフィリピンの空港とはうって変わり、清潔かつ洗練されたデザインの空港がお出迎えしてくれた。初日から色々あったけど、なんとか第1目的は完遂できた。入国審査を終え、ATMで現金を引き出し(3回目でやっと成功した)、空港内のスタバで一休み。ホットなチャイティーが体に沁みる。時刻は午前2時。次は予約したホテルに向かわなきゃいけない。
構造的に半分屋外になっている空港は程よい涼しさと湿気に満ちていた。そして、その中に含まれるほんの少しの生鮮食品臭(分かる人いるかな?)。異国ゥ〜!と逸る気持ちとは裏腹に、長時間のフライトによる腰痛や寝不足など、その他諸々のストレスで僕の体は早急な休息を欲していた。

興奮と披露と緊張のせいで、少しおかしくなっていたのかもしれない。あらかじめ真夜中でもシャトルバスを運行しているホテルを予約しておいたのにも関わらず、適当に声をかけてきたタクシードライバーに付いて行ってしまった。たしかにあの時はバスの停留所を探すのも面倒くさくなっていたし、なにより彼女も疲れ切った顔をしていた。人間、体力が削られると同時にできることが極端に少なくなっていく。とりあえず一刻も早くホテルにたどり着こう。あの時は多少何かを犠牲にしてでも目的を達成する”なにがなんでも”モードだった。f:id:gaku-diary:20231102094820j:image
運転手と行き先を何度も確認して、いざ出発。これでやっと今日が終われる。緊張の糸は解けないにしろ、精神的にはいくぶんと楽になれた。道中、運転手がSIMカードは買ったかと何度も聞いてきた。「もう買ってある」と返したが、それでもまだ何か言ってくる。英語がうまく伝わっているか不安になったところで、車はやや横道に逸れて"SIMCard"と書かれたお店に入ろうとしていた。あ、これインドで経験したやつじゃん!寄り道して寄り道して追加で何かを買わせようとしてくるドライバーたちだ。なかなか目的地にまで連れてってくれないもどかしさを思い出した。彼らに悪意がないのは分かってるから、じゃあこちらも悪意なしに主張させてもらおう。

「We!! don't!! need!! SIM!! card!!」

運転手はoh!と言い、急いで元の道にUターンしてくれた。ありゃ、存外めちゃくちゃ素直じゃないか。もしここがインドだったら車を停めて再交渉が始まるところだろう。しかしここは観光都市バリ島。なんだか自分だけが戦闘体制で、ちょっぴり恥ずかしい気持ちになってしまった。急に大きい声出してゴメンネ・・・