日記。

日々の徒然を書き留めてます。

インド旅行6-1

3/7(火)00:30〜
さて、参った参った。ずっと寝転がっていたとはいえ、列車で揺れ動かされる中だったから体はかなり疲れている。急いでホテルに向かい、シャワーを浴びてWi-Fi環境でベッドに飛び込みたい気分だ。事前にプリントアウトした地図を取り出し目的のホテルへ向かう。バラナシは危険と聞いていたが、幸いにも駅周辺はライトでかなり明るく照らされており、おまけに人もたくさんいる。強引な犯罪には巻き込まれなくて済みそうだ。f:id:gaku-diary:20230327071150j:image
例のホテルは少し分かりにくい位置にあったが難なくたどり着いた。フロントには誰もいなかったが電気が付いていたので、「Hello!」と呼びかけた。気だるそうな男が1人出てきてチェックイン手続き。しかし『お前が泊まるところはここじゃない。あっちのほうだ。』と、外に出てリキシャに乗せられた。なんか面倒くさいけどたどり着ければなんでもいいや。
ものの2〜3分で着いた。ホテルの名前も合っている。しかし・・・「電気ついてないけど?」なんならシャッターも閉まっている。リキシャの人は、んなこと言われても知らねえよみたいな顔してどこかに行ってしまった。仕方ない。大声で呼びかける。人よりも犬が集まってきてしまった。しばらくして2人の男が顔を出す。「俺、このホテル予約したんだけど」『もう閉まってる!』「え?」『もう閉まってる!』はあ〜???
・・・どうしよう。一回落ち着こう。まずは身の安全だ。夜明けまで約5時間。外で耐えられるだろうか。いや、この周辺で1番安全なのは人の多い駅構内だ。うん、それ以外は今はしなくていい。僕は夜明けまで駅で待つことにした。
駅に戻る最中、野良犬に追いかけられたが「うぅ〜!!!」と唸ったらそれ以上近づいてこなくなった。デリーでの経験が役に立ったな。バラナシ駅はこの時間でもうるさいくらいにライトアップされているし、昼と変わらず常に人が移動していた。ひとまずは安心していいだろう。気が緩んだ僕はポケットからタバコを取り出し、ゆっくり周囲を眺めながら火を付けた。
『Hi』
どこからともなく話しかけられた。声の方向へ目を向けると30歳前後の男がこちらに近づいてきた。私服だったけど、見た目は出張から帰ってきたお父さんって感じ。明らかにヤバそうなやつではなかったのでそのまま対応することにした。それに、僕には今5時間以上の暇がある。話し相手は歓迎だった。
適当に雑談。どこから来たの?観光?何歳?・・・普通に良いやつそう。何も売りつけて来ないし。まさしく人畜無害。そうそうこれだよ、俺が求めていたのは。「日本に帰ったら連絡するよ。今はネット使えなくて無理だから、電話番号とか教えて」と言い、男のスマホ画面の写真を撮る。旅先で新しい景色を見たり観光地に行くのもいいけど、こういった人との出会いが1番面白かったりする。
完全に気を許し時間を気にしなくなった頃、男が何か言ってきた。なにやら神妙な面持ちだ。聞き返したが体をもじもじするだけ。ええい、はっきりせいかい!
「なんだいブラザー。遠慮せずもう一回言ってくれ。」
『・・・セックスしない?』
「え?」
『セックス』
なんだよもぉおおお!!またかよおおおおお!!