日記。

日々の徒然を書き留めてます。

バリ島旅行⑥

10/18(水)
何時に起きたっけな。のろのろと支度をして1階の朝食ビュッフェへ。道中ホテルマンからhoneymoon?と聞かれる。ここのホテルマンに限らず、バリ島に来てから何度も同じ質問をされた。新婚旅行にバリ島を選ぶ人は多い。僕は格好つけて"not…yet." ニヤッ。彼女は苦笑い。
朝食はオプションにしたため、食べ終わったあとに都度会計。(実は朝食のオプションもよく分かっていなかった。おそるおそる食べ、オロオロしながら会計を済ませた)
f:id:gaku-diary:20231126084915j:image

せっかくプールがあるんだ、泳ぎ果てよう。水着に着替えてバシャバシャ泳いだ。ドリンクカウンターなんかもあって、複雑な名前をした酒を飲みながらタバコを吹かす。このプール喫煙できるんだぜ。お昼過ぎに部屋に戻りプール後の授業のごとく爆睡した。f:id:gaku-diary:20231126084920j:image

起きたらなんと夕方。今日はケチャ(kecak)というバリ島の舞踏劇を見る予定だ。配車アプリで車を呼び寄せ、約1時間半車を走らせる。背の低い街道を抜け、鬱蒼とした木々に囲まれてきたところで目的の寺院に辿り着いた。f:id:gaku-diary:20231126084952j:image
f:id:gaku-diary:20231126084949j:image遠くの夕陽と近くに猿。この寺院に巣食う猿たちは観光客から物を盗む習性がある。もし何か取られたら自分で追うことなく、係の人に言わなければならない。その場合、係の人は食べ物を持って泥棒猿に物々交換を申し出るのだそうだ。ちなみにベテラン猿ほどサングラスではなくスマホなど高価な物を狙うんだとか。
f:id:gaku-diary:20231126085027j:imageすごい迫力。入場料が日本円で1人2000円くらいだった気がする。これが1日に2回。ほぼ毎日。ケチャダンスのインバウンド効果は目を見張るものがある。

真っ暗な中、なんとか車を捕まえてホテルに戻る。そのままレストランに入りデッカいビールとデッカいピザを注文。宇宙に飛んだ。f:id:gaku-diary:20231126085104j:image

バリ島旅行⑤

10/17(火)
気分は軽く、銀行からホテルまでの距離が徒歩30分くらいだったので歩いてみることにした。僕は飼い犬に負けないくらい散歩が好きだが、理由は2つある。1つ目は歩きタバコが気持ち良いから。2つ目はゆっくりと景色を楽しめるからだ。日本から遠く離れたバリ島の景色はやはり新鮮で、日々のルーティンで鈍った脳に刺激を与えてくれた。そのなかでも面白いと思ったものが、各家庭の道端でたびたび目にするこの葉っぱの籠。f:id:gaku-diary:20231116093144p:image中には花やら草やら、あとお菓子なんかも入ってたりする。後でホテルで調べてみたらこれはチャナンと呼ばれるお供え物らしい。イスラム教徒がほとんどのインドネシアでは珍しく、バリ島では人口の9割がバリ・ヒンドゥー教を信仰している。バリ・ヒンドゥー教は慣習を重んじる宗教で、1日に2回、平和な1日を願ってこのチャナンを神様に捧げるのだそうだ。帰国して本で調べてみたら、おそらくこれがバリ島の特異性なのか、クリフォード・ギアツというアメリカの人類学者がバリ島の伝統社会について「劇場国家」という概念を展開していた。儀礼自体を目的とした劇場の中に国家があるんだとか。おそらくチャナンもこの演劇の中に組み込まれているのだろうが・・・うーん、よく分かんねえや。こういう時に学の無さを痛感するなあ。腰を据えて勉強してみたい気持ちもあるけど多分ムリ。
しばらく歩いてみたが、思ったよりも気温が高く、おまけにモーターバイクと車がビュンビュンと真横スレスレを通り過ぎていくのでかなり危ない。一応歩道はあるものの、ここが徒歩移動を想定した区画でないことは明らかだった。適当なところでシャツを買い、適当なコンビニに入ってアイスを食べる。そのついでに配車アプリで車を手配しホテルまでride on.
部屋ひろ〜〜い!!!f:id:gaku-diary:20231116134850j:imagef:id:gaku-diary:20231116093340j:imageプールに入り、f:id:gaku-diary:20231116093501j:imageそのあとは海を眺め(あまり綺麗じゃない)、f:id:gaku-diary:20231116134746j:imageジェラートを食べて、f:id:gaku-diary:20231116093749j:imageご飯を食べて、f:id:gaku-diary:20231116093528j:image就寝。f:id:gaku-diary:20231116134843j:image

バリ島旅行④

10/17(火)
良い目覚めだ。夜勤野郎になってからというもの朝日を浴びながら起きることが完全に無くなっていた。久し振りにクリアな1日を過ごせそうだ。そのクリアな頭に突き刺さる4万の損失・・・ぐああ!!!!!
空港に戻って憎きATMと対峙すべく、昼前にシャトルバスでホテルを出発。昨夜これに2,500円払ってたんだな・・・。
これから帰国する人に見られたのか、タクシーの運ちゃん連中からは一言も声をかけられなかった。昨夜入ったスタバを横目に目当てのATMへ。すぐ近くに管轄銀行のデスクがあったので事情を説明。もちろん翻訳機を使ってだ。ごにゃごにゃしたのち、本部に行け的なことを言われた。なんだかせっかくの旅行をこれに費やすのはとても嫌だなあ。
次の目的地が決まったところで空港内で昼食を取る。気分を入れ替えるべくこってりピザを注文してやった。男性店員さんが必死に日本語を話そうとしてくれたのが印象的だった。
f:id:gaku-diary:20231109100952j:imageタクシーアプリを使い指定された場所へ。ヒンヤリした店内の奥、分厚いメガネをかけた女性の受付人に事情を説明。ここでも再度ごにゃごにゃし、最終的に言われたことは「ぽまえのジャパン銀行に連絡しろ」だった。もう、いいや。少なくとも旅行期間中はお金のことは忘れて、残りの時間を精一杯楽しもう。この機会損失は4万円じゃ効かない。
銀行を出た後は心が軽くなり楽しむ余裕が出てきた。これまで気にならなかった日本との小さな差異にも目がいく。よしよし、ちゃんと切り替えられたみたい。せっかくの旅行が台無しになるところだった。少々大袈裟かもしれないが、自分の生き方がここで決まる気がした。きっと僕は失った物を追いかけられない人になるだろう。だって、追いかけている間は疲れるし、楽しくないし、面倒臭い。無くしモノは身からこぼれたモノ。それに、次の行き先はプール付きの高級ホテル!いいじゃねえか、4万くらい。天使が持っていっちまったのサ・・・f:id:gaku-diary:20231109101058j:image

バリ島旅行③

10/17(火)
まあまあ、なんやかんやで無事にホテルへ。日本円で約2,500円の運賃。絶対にぼったくられているが、ここまで来てまた交渉するのも面倒くさいし、そもそも日本と比べると深夜でこの料金は安いくらいだ。持ってけよ、そのお金。沈みゆく亡国だろうとも気分はいつだって金持ちジャップだ。
カウンターにて終始「?」って顔をしながらホテルチェックイン。相手の話す英語の半分も聞き取れなくてもどうにかなってしまうのが海外旅行あるある(ぽれだけ?)。
ホテルは外観に比して奥行きのある構造だったため、部屋までたどり着くのにもひと苦労。日曜の夜勤あがりからノンストップでここまで来たから、実に30時間ぶりのベッドである。タバコを吸いシャワーを浴びてスマホをいじる。空港で引き下ろしたお金が日本円でなんぼになるのか気になり、ネットバンクの明細を確認した。すると失敗したはずの1回目と2回目のお金がしっかり引き出されているではないか。ええ、なんでえ・・・?約4万円相当。初日からゴタゴタ。頭はフラフラ。体はクタクタ。その日は彼女に慰めてもらいながら眠りについた。f:id:gaku-diary:20231109084939j:image

バリ島旅行②

10/16(月)〜17(火)
無事にパスポートを返してもらったあと、彼はそのまま搭乗ゲートまで連れて行ってくれた。何事もなかったとは言え、パスポートの行方には過剰に敏感になるべきだった。気を引き締めなきゃ。ここは日本じゃないから、何かアクシデントが起こったらそれに対処する労力は日本の100倍は要るだろう。と、まあこんな感じで少しピリピリしてしまい彼女との空気が悪くなってしまった。うん。争いが起こる状況ってのはいつだって余裕のない時だな。
〜2日目〜
飛行機の中で仲直りし、気づけば日付も変わってバリ島到着。先程のフィリピンの空港とはうって変わり、清潔かつ洗練されたデザインの空港がお出迎えしてくれた。初日から色々あったけど、なんとか第1目的は完遂できた。入国審査を終え、ATMで現金を引き出し(3回目でやっと成功した)、空港内のスタバで一休み。ホットなチャイティーが体に沁みる。時刻は午前2時。次は予約したホテルに向かわなきゃいけない。
構造的に半分屋外になっている空港は程よい涼しさと湿気に満ちていた。そして、その中に含まれるほんの少しの生鮮食品臭(分かる人いるかな?)。異国ゥ〜!と逸る気持ちとは裏腹に、長時間のフライトによる腰痛や寝不足など、その他諸々のストレスで僕の体は早急な休息を欲していた。

興奮と披露と緊張のせいで、少しおかしくなっていたのかもしれない。あらかじめ真夜中でもシャトルバスを運行しているホテルを予約しておいたのにも関わらず、適当に声をかけてきたタクシードライバーに付いて行ってしまった。たしかにあの時はバスの停留所を探すのも面倒くさくなっていたし、なにより彼女も疲れ切った顔をしていた。人間、体力が削られると同時にできることが極端に少なくなっていく。とりあえず一刻も早くホテルにたどり着こう。あの時は多少何かを犠牲にしてでも目的を達成する”なにがなんでも”モードだった。f:id:gaku-diary:20231102094820j:image
運転手と行き先を何度も確認して、いざ出発。これでやっと今日が終われる。緊張の糸は解けないにしろ、精神的にはいくぶんと楽になれた。道中、運転手がSIMカードは買ったかと何度も聞いてきた。「もう買ってある」と返したが、それでもまだ何か言ってくる。英語がうまく伝わっているか不安になったところで、車はやや横道に逸れて"SIMCard"と書かれたお店に入ろうとしていた。あ、これインドで経験したやつじゃん!寄り道して寄り道して追加で何かを買わせようとしてくるドライバーたちだ。なかなか目的地にまで連れてってくれないもどかしさを思い出した。彼らに悪意がないのは分かってるから、じゃあこちらも悪意なしに主張させてもらおう。

「We!! don't!! need!! SIM!! card!!」

運転手はoh!と言い、急いで元の道にUターンしてくれた。ありゃ、存外めちゃくちゃ素直じゃないか。もしここがインドだったら車を停めて再交渉が始まるところだろう。しかしここは観光都市バリ島。なんだか自分だけが戦闘体制で、ちょっぴり恥ずかしい気持ちになってしまった。急に大きい声出してゴメンネ・・・

バリ島旅行①

10/16(月)
彼女とバリ島旅行してきた。時には険悪な雰囲気にもなったが、概ねして楽しい時間を送ることができたと思う。いや、楽しいとか悲しいとかいう平凡な言葉だけでは表現しきれない。4泊5日という短期間、その道中で何度も感情が波打った。そう、まるで急患のオシロスコープ並にね。
〜1日目〜
彼女が約30分遅れで待ち合わせ場所に到着。飛行機の時間には全然間に合うものの、毎度の遅刻癖に不安を覚える。ついイライラしてしまい成田空港行きのバスの中で険悪モードに。しかしすぐに仲直り。ワイワイ喋っていたらあっという間に空港到着。f:id:gaku-diary:20231026083019j:image
無事にチェックインし、空港内で遅めの朝食。高めに設定されたお値段に切れ散らかすが、腹が満ちれば怒りもどこ吹く風。時間が来たのでLCCの座席間隔に覚悟して搭乗。しかし幸運にも避難用出口の隣の席で足は伸び伸び。機内はクソ寒かったけどなんとか乗り換え先のフィリピン到着。
久しぶりの海外だったけど思ったより興奮は控えめ。隣に日本人彼女がいるからか日常の延長感覚でここまで来てしまった。決して清潔とは言い難い空港内を進んで行くとTransferと書かれたサインを発見。これを頼りに進んでいくとデスクにぶち当たり、何やらパスポートと搭乗券を持っていかれる。フィリピンでの乗り換えには専用の書類がその場で発行されるらしいけど、下調べを怠りそのことを知らなかったのでめっちゃ不安になった。もし返って来なかったらどうしよう・・・とグルグル、ソワソワしてると無事にパスポートと搭乗券共に返却された。下調べ、超大事。てか横のサインボードに書いてあんじゃん。f:id:gaku-diary:20231026083039j:image

知行合一

10/15(土)
世界一周旅行すると決めて早半年。チマチマと下準備やらチケット購入やらを続けているといよいよ現実味を帯びてきた。海外のグロサイトを覗く度に気が滅入るも、その後壮大な風景の画像なんか見るとまたワクワクが押し寄せる。不安も期待も一対モノで、片方なしに感じ取ることはできないものだろう。なにやら近頃の世界情勢はきな臭く、トルコのアンカラ行きのチケットを買った次の日に同都市で爆破テロのニュースが流れたが、ええい構うもんか。でもさすがに外務省が避難勧告しているところには行かないけど。
こんな日々の中、メンタル面での変化が如実に表れ始めている。ちょっと前、狂犬病とかのワクチンを受けに診療所に行ったとき看護師さんから「何で世界一周しようと思ったんですか?」と聞かれ、素で「じゃあ何であなたは生きてるんですか」みたいな返答が頭をよぎった。流石にこんな喧嘩腰で言えないから「いやあ、まあ、時間余ってるんで・・・」と、これまた変な返答になってしまった。なんならこの”変な”という基準から離れたモノを形容する言葉にも自信を持てなくなってきている。2〜3年前だと考えられないほど強気な(ラジカルっていうのかな)姿勢だ。だって間違ったこと言ってねえよな?オレ。まあともかく、たとえどんなにヘンテコだろうとも自分の気持ちには自分の理屈を乗っけるのが一番だ。気持ちと理屈が合致しないうちは行動に移してみようという気にはなれない。陽明学の教えに「知行合一」という言葉があり、これは知識と行動は一体であることを意味する。つまり、その人がどんなに物知りだったとしても、実践が伴っていないのであれば知らないのと同じことなのだ。自分の理屈を真に自分のモノにするためには、ただひとつ、行動あるのみ。その果てに得た自分なりの世界の捉え方で揚々と死ぬまで生きてみたい所存だね。
ちなみに今日は祖父の一周忌だった。振り返ってみれば祖父の死が与えた影響は大きかったのかもしれない。まじで今、ダラダラ生きるのは辞めようと思ってるもん。今日会社遅刻したけど。f:id:gaku-diary:20231015071444j:image