日記。

日々の徒然を書き留めてます。

蛙化現象について

7/3(月)

昨今巷を賑わせている”蛙化現象”という言葉。本来のその意味は”好きだった男性が振り向いてくれた途端に相手のことを「気持ち悪い」と感じてしまう現象”、らしいが、最近では「フードコートでウロウロしている姿を見て蛙化」「食後に割り勘を要求してきて蛙化」などといった、単に冷める瞬間のことを指している気がする。もはや男性側の好意うんぬんは関係なく、本来の意味から大きく外れた方向へ言葉が独り歩きしている状態だ。
さて、この様子では2023年の流行語大賞にもノミネートされることだろう。しかしこれを単なる流行の一つとして捉えてしまってもいいのだろうか。個人的には、ここ数年の恋愛市場におけるパワーバランスの変化が初めて表に出てきて、それが共感の嵐を巻き起こしているように見える。
私がそう考える因果関係を時系列順に挙げてみた。
マッチングアプリの登場で女性は自分のレベルに(ほぼ)関係なく上位10数%の男性にアクセスできるようになった。
マッチングアプリが市民権を得て、女性社会の会話の中にも現れ始める。
③新しい意味での”蛙化”は女性社会の中でマウンティングの材料として使える。「どんなにイケメンでも私はすぐに冷めちゃうわ(=私は安くない)」と、暗に自分の価値を誇示するツールとなり得る。
大体このような感じだろうか。人は序列を作りたがる本能があるため、本来は一対一の関係でレベルもクソもないはずの男女の出会いの場においても仮想の第三者を作り出し自分のレベルを測ろうとする。この特性は社会生活を営むヒトが進化の過程で身に付けたものだが、マッチングアプリという超近代ツールによってややズレた方向に機能しているように思われる。その例として、自分よりも少しレベルが高いと感じる異性と接触した場合を考えてみたい。男性視点からだと「このレベルの女を抱けたんだからもっと上も目指せるはずだ」になり、女性視点だと「このレベルの男からアプローチを受けている私はとても価値が高いはずだ」となる・・・のかもしれない。ごめん、ここらへんはあまり自信無いわ。ハハっ。

とは言っても、若年層の男女間格差は日に日に広がりつつあるのは事実だろう。一昔前はもっと閉じられた社会で、相互監視もあり一対一のペアは作られやすかったはずだ。しかし今の時代は若年層女性があまりにも強すぎる。いわば限度額無制限のクレジットカードを20代の若い頃に渡されるようなものだ。ただ、当然若い頃からその事実に自覚的になれる女性は少数だろう。溜まりに溜まった請求書は結婚を見据えた時に初めて目前に突きつけられる。蛙化だ〜なんて言って余裕ぶっこいていたNot上位層の、かつて若かった女性たちはそこで苦渋の決断を強いられることになるだろう。若い頃に不特定多数の強オスにチヤホヤされてきた記憶にすがり、年齢を重ねても妥協できず、未婚の三十路四十路の女性。僕は彼女らをこの目で見るのが本当に楽しみで仕方がない。果たしてなんと言葉を発するだろうか。それまでは絶対に生き抜いてやる。f:id:gaku-diary:20230703082343j:image