日記。

日々の徒然を書き留めてます。

インド旅行7-2

3/8(水)10:30〜
あろうことか、飛び込む瞬間の動画を撮ろうと思って右手には防水ケースに入れたスマホを持っていた。今考えるとすぐさまスマホを離して浮上すれば良かったのだが、その時はパニックになって思い付かなかった。首かけタイプだから手から離しても大丈夫なのに。まずは呼吸の確保だ。水底を蹴ろうと曲げていた脚をそのままバタ足フォームに変え、なんとか岸までたどり着いた。手を着くとやっぱりヌルヌルしている。どうか苔類であって欲しい。前髪からしたたる水滴に気をつけて顔を拭う。やっと目を開ける。あーあ、やってしまった。体の穴と接触してはいけないってあらゆるネット記事に書いてあったのに。毛穴、耳穴、ケツ穴、尿道、その全てにガンジスのエキスが染み込んでしまった。後悔しても遅いけどね。この時僕は、ONE PIECEのインペルダウン編のルフィを想像していた。あの毒タイプの敵にやられた結果抗体が身につくやつね。十中八九、今後の僕は何らかの体調不良に見舞われるだろう。しかしそれを乗り越えた時、また一段と菌に強い肉体を手に入れてるはずだ。
ビショビショのまま大通りへ。日常だったら何か言われてたかもしれないが、この日はそこかしこに水鉄砲を持った人が色水を噴射してくる。もはやビショビショじゃない人がいない。イェーイと返しながら僕も色粉を購入。黄色が1番高級らしいが赤を選択した。小さいポリ袋に詰められホイと渡される。渡されたはいいんだけど、これを通りすがりの人に塗りたくる度胸はないぞ?ちょっと困惑しながら歩いていると、ちびっ子集団に囲まれて集中砲火。おっ、タイミング的に今じゃね?と思い袋の中に手を伸ばす。しかし目ざとい子に袋をひったくられ、中身の粉は全て僕の頬に濡れたくられた。うひゃあ〜、もういっか。f:id:gaku-diary:20230406102751j:image街中に音楽が鳴り響いている。その音源を辿ると道路の交差点にバカデカスピーカーが2台置かれていた。そして周りを囲むように踊り狂う人、人、人。すげえ、クラブ行ったことないけどこんな感じなんだろうな。ちなみに、あの中に入るつもりはない。騒いでいる人たちに対して遠巻きに眺めているのが僕のポジションってやつさ。
振り返ると警官の姿が目に入った。よく見るとこのエリアを囲むように何人かが配備されている。さすがは国家権力というか、警官は色水をかけられていないようだ。カーキー色の制服が無事のままだった。すげえ〜と思い眺めていると、増員のためか、車から追加の警官がゾロゾロと降りてきた。しかし彼らの顔はカラフルになっていた。なんじゃい。