日記。

日々の徒然を書き留めてます。

インド旅行7-1

3/8(水)10:00〜
遅めの起床。昨日の夜は下がずっとうるさくて眠れなかった。ていうか、今もうるさい。ひょっとして一晩中音楽が鳴りっぱなしだったのか?今日はホーリー祭。ネットで調べてみると、女性はレイプされるだとか、みんな酒に酔っ払って暴徒と化しているだとか、良くない噂ばかりが目立つ。インド各地で行われているらしいが、ここバラナシでは特に激しいと聞く。
基本僕はお祭りが好きではない。だって混むし暑いし疲れるし。子供の頃は何も考えずに地元のお祭りに参加していたけど、今思うとあまり楽しいものではなかった。友達から誘われたら行くかな・・・くらい。そんな僕がなぜホーリー祭に参加しようと思ったのか。自分でもよく分からない。ただ、大昔に”インド 美女”ってググった時、触れるのも憚れるような綺麗な女性が、ビッチャリと顔に色粉を付けて楽しそうにしている画像が出てきたのを覚えている。特に感動したわけではないが、それが妙に頭に残ってしまっていた。
外に出ると既にお祭りモード。ゲストハウスは迷路みたいに入り組んだ路地裏にあるのだが、少し歩いただけで子供たちから無数の水風船を投げつけられた。当然中に入っているのは色の付いた水。おかげで、通りに出るころには元の服の色が分からなくなっていた。
既に日は高く昇っていた。さっき濡れた服もすぐに乾きそう。僕はまた色粉を投げつけられながらガンジス川へ歩いた。石階段に座り一服。さっき通りに出た頃、大勢の人波がガンジス川とは逆の方向に向かっているのが見えた。たしかに、昨日よりも川沿いに人は少なく感じる。ここでしばらくボーッとして、それに飽きたら僕も向かうことにした。
川面は太陽に反射してキラキラしていた。不思議と眩しくはない。川幅は100m前後しかなく、対岸がすぐそばに見える。広く知られている名前の割には、ガンジス川は案外小さかった。流れは早いと聞いたけど、見た感じ激流というわけでもなさそう。僕は2本目のタバコに火を付けた。それにしても暑い。カンカン照りだ。「今川に入ったら気持ちいいんだろうなあ・・・」と、危ない考えが脳裏をかすめる。いかんいかん。一体どんな病気をもらうかも分からない。それに明日はデリー行きの飛行機に乗る予定があるから、死んでも体調を崩すわけにはいかない。しかし・・・太陽を見上げる。日差しは強いが湿気はない。うん、これなら日向ぼっこしているだけで殺菌消毒になるはずだ(?)。足だけなら大丈夫だろう。僕は足に傷がないかを入念に調べ、座ったまま恐る恐る川につま先を浸けた。つめたぁ〜!気持ちいい。底はまだ石階段が続いておりヌルヌルしていた。そのまま腕を入れようとすると、後ろから急に声がかかった。『おい!靴を脱げ!!』振り返ると、石鹸を持った上裸のオジさんが怖い顔をして立っていた。あ、神聖な川だから土足厳禁なのか。しまった!と思い、急いでサンダルを脱ぎひとつ上の段に置いた。続いて、ポケットの財布と、タバコ、ライターも隣に置いた。次の瞬間、僕はガンジス川にダイブしていた。少しだけ時間がゆっくりに感じる。あーあ、何でだろう。薄い抹茶のような、かすかに臭いの感じる水面が近づいてきた。ジャボン。これで頭のてっぺんからつま先まで、全て浸かったことになる。目をギュッと閉じ鼻をつまむ。再び水面に上がろうと川底を蹴ろうとしたが足が届かない。あれ、意外と深いっ!?f:id:gaku-diary:20230404072308j:image