日記。

日々の徒然を書き留めてます。

インド旅行6-6

3/7(火)16:00〜
ガンジス川の夕日を背に、僕は男の顔を見ていた。さっきまで笑い合っていたのにこのざまだ。積み上がった関係値は一気にゼロに。きっと彼は悪い人ではない。人思いで、勉強熱心で、快活な青年だ。周りの人間のために動く人だと容易に想像できる。ただ、彼の中では僕はあくまでカモでしかなかったのだ。彼の周りに僕は含まれていない。僕は「高すぎる。1000ルピーやるからもうあっち行ってくれ」と言った。1000だって高すぎるくらいだろう。彼は金を受け取ってもなお、僕に付きまとってきた。『ヘナっていうタトゥーがあるんだ!とってもカッコいいんだぜ。それに明日のホーリー祭はその服装で行くのか?もっと良いやつあるからそこに行こう!』うるせえなあ本当に。僕の足は自然とゲストハウスに向かっていた。外にいる限りはこの男と離れられそうにない。彼の声を無視し、手を振りほどき、なんとか宿に到着。入り口付近で振り返ったら、捨てられた子犬みたいにこっちを見つめてきた。チッ、勝手に野たれ◯んでろ!
自分の部屋に戻ったらマッチョ軍団はいなくなっており、代わりにインド南部から来たという男がいた。緑の目が幻想的だった。f:id:gaku-diary:20230403092316j:image
お土産を置いてまた外へ繰り出す。チャイを飲み、川沿いを散歩しているうちに日は暮れた。バラナシで毎夜行われているプジャを見学。タバコを吸っていると、『俺にも一本くれ』と男からたかられる。続いて、マリファナを300ルピーで売ってやると言われたので川沿いを付いていくが、15分歩いてもまだ到着しない。まだ?あと少し。これを繰り返し、うんざりしてUターン。途中にある雑貨店で石鹸を購入した。信じられないと思われるかもしれないが、インドにはシャンプーはおろか、石鹸の1つも持っていってなかったからこの日までのシャワーは全てお湯(水)だけで済ませていた。今日は疲れたしぐっすり眠れそう、と思ったが、運の悪いことにちょうど宿の真下にクラブにありそうなスピーカーが置いてあり、夜中ずっと音楽が鳴り響いていた。どうせ眠れそうにもないので屋上に出て一服。へえ、インドの月って赤いんだ。f:id:gaku-diary:20230403092429j:image