世界では1秒に

5/18(水)

さーて、今日もババアとジジイの鳥獣戯画でも見に行くかあと朝起きてご飯食べて支度をする。俺の朝は超簡単だ。男なので化粧の必要もないし(ジェンダー差別か?)、時間がない時はそこらの飲食店から奪った紙おしぼりで顔を拭き部屋→玄関で家を出る。服装だっていちいち考えなくていいように適当なそこら辺にある白シャツを脳死で選んでるし、靴下も同じ種類のやつしか買ってないからそこにあるやつを履くだけ、、、あれ?ねえな。角ハンガー、、にもねえな。あれ?うーん。既に2分31秒遅れている。チッチッチッチッ、、、時計うるさいぞ。ここで俺の弱点を公開しよう。それは「不測の事態に弱いこと」だ。まずい、遅刻するかも。昨日朝礼で暗に怒られたばっかりだし、2日連続はまずい。かと言って親父の靴下は借りたくない。履くくらいなら食う。猫の如く家の中を駆けずり回る。質量保存の法則により急に家から靴下が消えることはないはずだ。

俺がうるさいからかペットの犬が吠える。たまらず吠え返す。母、呆れる。父、無関心。ゼレンスキー、頭を抱える。ひろゆき、語る。ムスリムの少年、祈りを捧げる。シャンシャン、前転する。ブリ、出世する。俺、焦る。

今、世界では1秒に1.8人死んでいるらしい。俺がチンタラ靴下を探している間に、数百人は死んだ。ただ、同時に世界では1秒に4.5人がこの世に生を受けている。どこかの国にある、小さな町の、小さな病院で、たった今1人の赤ん坊が産声をあげた。そしてたった今母親になった1人の女性が目に涙を浮かべた時、俺は靴下を見つけた。

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