プチョヘンザ
6/29(水)
メンヘラの歌が好きだ。
より正確にいうとメンヘラっぽい声調とリズムが好き。ちょっと早めのテンポと、つんのめった感じの声がたまらんのじゃぁ~^^
最近は同じやつばっかり聴いているし、そろそろニューカマーがほしいところ。刺さるメンヘラ曲、どっかにないかな~と隣にいた女子大生のカバンの中をまさぐる。
あった。
ましのみ「プチョヘンザしちゃだめ」
好き。はまりすぎて一日に30回は再生してる気がする。
まず曲調からして僕の好み。初手から速いテンポだから、幼馴染の女の子に手を引っ張られた錯覚を覚える。お、ちょま~て~よ。しかし直後に減速。幼馴染にぶつかってしまった。ふたりで照れ笑いをする。この緩急が良いのだ。おてんば娘に振り回されて俺のハートと股間は震えっぱなしだよ。
歌詞にも注目してほしい。下に曲の前半部分をのっけておく。
どんな曲でもからだでリズムを取っちゃう君のそうゆうとこ意外とかわいくて好きだった
でもあんな曲でもなんにも考えずリズムを取っちゃう君のその無神経さがイヤになった
だってあの子の歌に出てくる ゆるふわパーマのあなた なんて君以外いないとわかるでしょう
プチョヘンザしちゃだめ手をあげないで あの子のいいなりにならないで
ラブソングにまで身をゆだねてちゃ Yesのアンサーそのもの
プチョヘンザしちゃだめ手はつないでて ライトの当たらないはじの方で
ベースの音 震えた心臓に追い打ちかけるようにキスをしてよ
まずプチョヘンザとはなんぞやって。プチョヘンザとは"put your hands up"を由来とする若者言葉で、壇上に立っている人が観客に呼びかけるものだ。つまり「みんな手を上げて!盛り上がろう!」という意味。
歌詞の状況は、知人(女の子)のライブに来ている主人公(女の子)とその男友達。ライブはかなり盛り上がっているようだが、あれ?主人公はそんなに楽しくなさそう。
一行ずつ、僕なりに解釈してみる。
どんな曲でもからだでリズムを取っちゃう君のそうゆうとこ意外とかわいくて好きだった
(曲が流れただけで体が動いちゃう俺くん、可愛い♡)
でもあんな曲でもなんにも考えずリズムを取っちゃう君のその無神経さがイヤになった
(でもセンスないわね~この男。あんな曲の何がいいの?)
だってあの子の歌に出てくる ゆるふわパーマのあなた なんて君以外いないとわかるでしょう
(てか、曲の中に出てくる「ゆるふわパーマのあなた」なんて絶対俺くんでしょ!わざわざ分かるように歌いやがってあの女~!)
プチョヘンザしちゃだめ手をあげないで あの子のいいなりにならないで
(ちょっと!?何で手を上げてるの!?あの子のいいなりになんてならないでよ、私のこと無視して、あの女と楽しまないでよ!)
ラブソングにまで身をゆだねてちゃ Yesのアンサーそのもの
(しかも今歌っているのラブソングじゃない!それに応じてプチョヘンザしちゃうのって、どうなの!?もうYESってコトォ!?)
プチョヘンザしちゃだめ手はつないでて ライトの当たらないはじの方で
(もうあの子のコールに応えるのやめて、私と手繋いで、ほら、ここつまんないから)
ベースの音 震えた心臓に追い打ちかけるようにキスをしてよ
(とりあえずキスしようや)
いかがだったろうか。すぐ隣で好きな男子が取られそうになるもどかしさ、焦り、共感できる人は多いと思う。相手の女の子は人気者で直接文句言えないから、「私」が取れる手段は彼を連れて場を離れるしかないのだ。
いいんじゃ〜^^僕は男だけど。ライブ行ったことないけど。