日記。

日々の徒然を書き留めてます。

能力値が低い人は礼儀正しくならざるを得ない。

9/21(水)

先日エンジニアの友人と会った際、お互いの職場の人間について話し合った。やはり話題に富む人はどこにでもいるわけで、3時間はその人たちの話でワイワイしてた。
50過ぎてもイキリオタクが治らない社長やマイクロソフトエンジニアと誇張していた、しがない元SESなど放っておけない面々はいるが、ここではある一人に焦点を当てて話してみたい。彼の名は「コピー機」。30過ぎのおっちゃんだ。名前は前職でコピー機の見張り番(紙がつまっていないかどうか)をしていたことに由来する。これを転職もせずに10年近くやっていたというから驚きだ。「おいおい、大丈夫かそいつ。仕事はちゃんとできてるの?」もちろんだめだ。息も絶え絶えらしい。同プロジェクト内に一人でも仕事ができない人がいると全体の工程が狂う。コピー機にヘイトが集まりそうなものだが、友人は言う。「ただ、そいつ礼儀正しいから誰も大っぴらに文句言えねぇんだよな・・・」なるほど。ここで能力値が低い人の生き残り戦略が見えた。これを元に、ヒトの集団内の立ち回り方について考えてみたい。f:id:gaku-diary:20220921180832j:image
僕は思考ベースに「もしここが狩猟採集時代だったら」という仮定を置いているので、これを読んでいる人はぜひマンモスを追う先史人を頭の背景に設定してほしい。まず、人は一人では生きることができない。言い換えると、集団から排除されたら死ぬ。そのため、各々が集団内での立ち振舞いを意識することは生存戦略とも言える。それには色々な方法があると思うし、戦略を取るためのエネルギー総量もまちまちだろう。ここで、生存法をメニュー、能力値を所持金と置き換えて下の表を見てみよう。(僕の頭ではこれくらいしか思いつかないが、実際は数百種類のメニューがあると思う。)
①実効能力・・・8,000円
 効果:マンモスに致命的なダメージを与えることができる。集団の中核となり、意思決定に関わる人になれる。
②サポート力・・・5,000円
 効果:周りの人が動きやすい環境を作ることができる。目立たないが集団全体のレベルアップに欠かせない。優しい人から感謝される。
③愛嬌・・・3,000円
 効果:人を和ませることができるので、仕事ができなくてもあまり怒られない。それすらも愛嬌になり得る。
④礼儀正しさ・・・1,000円
 効果:人の気分を害さない。
さあ、今の君の財布には一体いくら入っているだろうか。5,000円の人は②を買ってしまえばいっぱいいっぱいだが、10,000円の人は①を買うこともできるし、あえて③だけを選んであとは貯金という手もある。貯金は転職のエネルギー源にもなる。問題は所持金が1,000円以下の人だ。一番安い④しか選べないし、それすらもままならないこともあるだろう。(妄想を肥大させると、偉大なリーダーは100万円くらい持ってるのかも・・・と思ったり。)
この考えを前提とすると、コピー機の所持金は多くなかったと言える。とは言っても、メニューの種数も値段も人や集団によって様々な形をとることは容易に想像できる。プライドが高い人にとっては④が高価に見えることだってあるだろうから、コピー機は仕事ができないダメなやつ、と烙印を押すのはいささか早計な気もする。
それでもやはり、人事の仕事は責任重大だ。空いているポストと応募者の所持金を正確に把握しないとタダ飯食らいを仲間に引き入れるはめになるから・・・
はい、今日の妄想ごっこはこれまで。