日記。

日々の徒然を書き留めてます。

会社周り開拓史③

9/12(月)

最近気づいた事がある。なんでもかんでもワンパターン化すると時間があっという間に過ぎてしまうと。そしてあっという間に年をとって、やり残したことを考えながら絶望の中棺桶に足を突っ込む、、、。そうなるくらいなら死んでやる。
と、いうわけで今日のお昼は前々から気になっていた焼きそば屋さんへ足を運んだ。いつもは家から持ってきたサンドイッチで済ませているのだが、あいにくと今日は持ち合わせていない。それに、こういう機会がないとなかなか行動できないのが僕という人間だ。単調な日常に生じたひずみを楽しもうじゃないか。

f:id:gaku-diary:20220912185322j:image今日訪れたお店は「焼きそば専門店りょう」。3階にあるため外から店内の様子が伺えない。中を覗いてみると1人通るのがやっとな狭い階段が真っ直ぐ上まで続いていた。登り切った突き当たりに窓があり、そこから光が漏れている。なんだ、まるで天国への階段じゃないか。

店内に入ると威勢の良い声と何かを炒める音が僕を迎える。券売機で豚油焼きそば並と温泉卵を購入。合計で820円くらいだった気がする。内装はほぼ全てカウンターで、まだお客さんは1人しかいなかった。早めに行って良かった。詰めるように席に着き、店員さんに食券を渡す。あとは待つだけだ。f:id:gaku-diary:20220912183430j:imageへえ〜イカしたトッピングしてんじゃん、と蓋を開けて遊んでいると鉄板に乗った何かが目の前に出てきた。

おっ!ついにきたな〜どれどれ、、ってわちょっ!湯気がすごくて前が見えん!!f:id:gaku-diary:20220912184452j:image

かき混ぜてお召し上がり下さいと言われたので、湯気の中で必死にかき混ぜる。ひぃ〜!右も左も分からない。ただただ必死にもがいていた。やっと霧が晴れたと思ったら目の前には美味しそうな焼きそばがドデンと鎮座していた。f:id:gaku-diary:20220912184800j:image

、、、、そこからは記憶がない。空の容器を背に出て行こうとすると扉が開かない。はて?と思ったらガラス窓の向こうで群衆が蠢いていた。うわああ!芥川龍之介蜘蛛の糸」に出てくるカンダタの気持ちを味わった。ほんと、早めに来て良かった。貴重な昼休憩を犠牲にして列に並ぶ人間の業の深さと、この店が持つ魔性の焼きそばを恐れ、僕は一目散に駆け出した。