そっと抱き寄せ接吻する

6/9(木)

抹茶は好きじゃない。飲めることは飲めるし、抹茶アイスも食べられる。ただこれは能力的な意味で。もしオーキド博士から好きな飲み物を選べと言われたら迷わず抹茶は除外する。

ではなぜ私が今日、「CRAFT BOSS 抹茶ラテ」を購入したのか。これを説明するのに、読者諸君には少々お時間を頂戴したい。

8時36分。会社の最寄駅に着く。私はいつも通り喫煙所でタバコにしゃぶりつき、その後コンビニで飲料水を買う。いつもは「CRAFT BOSS フルーツティー」(美味い)を現場猫のごとくヨシ!と購入するのだが、今日は逡巡してしまった。なぜか。まずこいつは昨日の時点で4日連続出場しているし、それに累計で30本は消費している。継続こそ力なりとか言うけど、さすがに同じものをずっと摂り続けるのは体に悪い。飲むのを想像しただけで腕が黄色く見えた。でもなんだ、他に何を選べばいいかわからない。また同じやつを購入するか?ただの水は訳わかんないし、お茶だってこれまでの人生散々飲んできた。コーヒーは一日中飲むものでもなく、炭酸飲料はガキくさい。時間がもうない。ああ、わからない、わからない、わからない。

ふと一瞬、若苗色をした小さなボトルが視界の隅に入る。戦国時代のような商品棚でペットボトル達が群雄割拠、しのぎを削っている中、それは私立小学校に通うブルマみたいなズボンを履いた男児のようだった。血みどろな戦場で彼は、涙目ながらもその奥、ああ、やはりこの子も男なのだと、ぶれず前を見据えていた。

気に入った。わしはお前を迎える。彼の手を取りそっと抱き寄せ接吻する。いや不味っ!

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